「心理療法」いわゆるサイコセラピーは、大きく2つの種類に分けることができます。
一つは、ある症状に対してその「原因(過去)」を追求し明らかにすることでその症状を解消しようとする方法で、精神分析という手法はその代表格です。「旧型のセラピー」と呼べます。ちなみに、日本で受けられるセラピーは、ほとんどこの類のセラピーです。
もう一つは、症状の「解決(今ココから未来)」にのみ焦点を当て、解決のために必要なリソース(資源)を具体的なトレーニングを通して手に入れ、症状の根本的な解決を促す方法です。短期間療法(ブリーフセラピー)はその代表格で、こちらを逆に「新型のセラピー」あるいは「解決志向セラピー」と呼んでいます。
もっと簡単に言うなら、
「問題解決」という四字熟語の前半部分「問題」に焦点を当てたセラピーが精神分析などの「旧型のセラピー」、
そして、後半部分「解決」に焦点を当てたセラピーがブリーフセラピーに代表される「解決志向セラピー」ともいえます。
どちらの手法も研究しつくされた素晴らしい考えが基となっているので、どちらの手法が偉いなどと言うことはできません。
しかしながら、実際のセラピーの現場でクライアントへもたらす効果やスピードだけを見ればその差は歴然で、そのことはうつ病克服までに必要なセラピーセッション回数が如実に物語っています。
「旧型セラピー」の場合、150〜200回程度のセラピーセッションが必要で、それでも完全克服は難しいと言われています。
それに対して、「解決志向セラピー」の場合、10〜20回程度、早ければ3〜6回程度です。
なぜこんなにも違いが出るのでしょうか?
ひとつは、「旧型セラピー」が“理論ありき”で確立されたのに対し、「解決志向セラピー」は“現場ありき”で確立されたということが大きな要因になっていると言えるでしょう。
「旧型セラピー」は頭の中で組み立てた理論に基づいて現場でセラピーを行っています。その結果、かなり端折って言えば、現場よりも理論が、そしてクライアントの考えよりもセラピストの考えが、優先されがちになっています。実際に精神分析などを受けた経験のあるクライアントからもそのような話をよく聞きます。
それに対して、「解決志向セラピー」は、日々現場でセラピーをしているセラピストの中でも、特にズバ抜けて高い療法的効果をあげる数人のセラピストたちに注目、当時は謎に包まれていた彼らの天才性を徹底的に解析して、誰でも真似できるように最適化したものです。
もともと高い効果を上げるセラピーの手順をもとに誕生した手法ならば、ちゃんと使いこなせば誰でもセラピーで高い効果をあげられるのは当然です。
もうひとつの要因としては、「旧型セラピー」はお腹が空いたクライアントに「魚そのもの」を与え続けるのに対し、新型は「魚の釣り方」を伝授するというスタンスの違いをあげることができます。
空腹のクライアントに「魚そのもの」を与え続ける「旧型セラピー」では、セラピーをしてクライアントを満腹にさせたとしても、2週間もすればまたお腹が空いてしまうので、延々とセラピストのところへ魚をもらいに通わなければなりません。150回以上のセッションが必要なのも納得できそうですね。
一方で「魚の釣り方」を伝授する「解決志向セラピー」の場合、トレーニングの先にクライアントが魚の釣り方をマスターしてしまえば、その後クライアントはお腹が空いても自分のチカラで魚をとりながら半永久的にお腹を満たしていけるので、より早い段階でセラピストのもとから完全に卒業できます。必要セッション回数が極端に少ないのもこのためです。
※魚の例えがよくわからないという方はコチラをご覧ください。
ここまで、精神分析などの「旧型セラピー」とブリーフセラピーなどの「解決志向セラピー」を比較してきましたが、これはあくまでもセラピーの現場における効果性のみに焦点を当てた比較です。
精神分析などの「旧型セラピー」が提唱している理論そのものは本当に素晴らしいものですし、それらの土台があってこそ「解決志向セラピー」が誕生したとも言えます。
日本セラピーセンターは、セラピーの現場において非常に高い効果をあげることのできる「解決志向セラピー」によってセラピーを行っています。
※短期間療法(短期集中療法)についてさらに詳しくお知りになりたい方はコチラをご覧ください。





